2007年07月10日

好きな武将とその逸話A

島津 義弘

島津家家紋
 

 島津義弘は、兄義久・弟歳久、家久とともに「島津四兄弟」として
知られた薩摩の武将である。

 関ヶ原の合戦のとき義弘は六十六歳で、
石田三成・小西行長・宇喜多秀家らと同じ西軍であった。


 − 午前八時 戦いが始まる −

 しかし、義弘はなぜか兵を一人も動かそうとしない。
三成の使者が再三戦いの要請に訪れても、理由をつけて追い返してしまった。
その後、三成自らが要請に訪れたが、
「我々は我々の戦いをする」
と、とりつくしまもなかったという。

 合戦が開始されてからおよそ四時間後、
同じ西軍の小早川秀秋の裏切りによって戦況が西軍不利に大きく変化しても
依然として義弘が動く様子がなかった。

 なぜ義弘は戦わず傍観していたのだろう

一説によると、義弘は東軍の徳川家康と親しい間柄にあったのだが
三成の挙兵により、その勢力範囲に取り残され、
西軍につかざるを得なくなった。
 しかし、西軍についたからには勝利に導くべく、軍議であらゆる策を
提案したのだが、三成にことごとく却下されたためだとされている。

 いよいよ西軍が壊滅状態になり、東軍勝利が決定的になったとき
ついに島津軍が動き出した。
義弘は戦場からの脱出を決意したのだ。

 その道はただ一つ、総勢九万余りの東軍が陣をはっている後方にある
伊勢路に向けての敵陣中央突破である。

 薩摩では戦いで大将を討ち取られることは「最大の恥」とされていた。
やすやすと義弘を討死されるわけにはいかない。
義弘主従は一丸となって伊勢路をめざし敵陣を切り裂いていく。

 家康はこれを見て、井伊直政と本多忠勝に
義弘を討ち取るように命じた。
直政と忠勝は両側から包み込むように義弘を攻め、
「最強の兵」とされる島津軍とのすさまじい戦いが繰り広げられた。

 直政・忠勝の追撃に対し、島津兵は「座禅陣」をとって阻止した。
座禅陣というのは、地面に点々と座り込んで銃を撃つ陣形で
後ろの兵が銃を撃っている間に、前にいた兵が銃を撃っている兵の
後ろにつくというもので、この動作を繰り返し追撃を振り切っていくのである。
まさに捨て身の陣形である。

 多くの犠牲を払いながら義弘は無事脱出を果たした。
島津領にたどり着いたときに残っていたのは、わずか八十騎であった。

 家康率いる東軍の中を突破した島津軍の決死の脱出劇は
「島津の背進」と称され、敵方である東軍からも絶賛された。


 − さて、関ヶ原の合戦東軍の勝利 −

 このままでは西軍に属した島津の立場が危うくなる。
と考えた義弘は、東軍の諸将へ書状を送っている。
「関ヶ原の合戦で西軍に加わったのは、豊臣秀頼公への忠節を尽くす為である。
 家康に了解してもらえるよう、とりなしてほしい。」
という内容である。

 一方、家康は関ヶ原の合戦後の九月末、島津征伐の命令を出している。
しかし西軍総大将であった毛利輝元の処分問題を優先させたため
十一月には中止が伝えられた。

 家康が島津征伐を断念したもう一つの理由は
仮に征伐軍を島津に送っても戦いは遠地、しかも「最強の兵」と
称される島津軍が徹底抗戦してくるのは必至で、
徳川方に甚大な被害が及ぶのを、恐れたからとされている。

 その代わりに家康は、島津に謝罪と臣従をもとめたのである。

 島津側はうまく交渉を長引かせた。
家康が上洛の要請をすれば、金がない事を理由に平然と拒否した。
島津と家康の交渉は根本的な解決がつかないまま一年半が経過した。

 慶長七(1602)年四月、家康は島津に誓詞を送った。
その内容は、島津の所領する薩摩・大隅両国(現鹿児島県)と
日向国(現宮崎県・鹿児島県の一部)諸県郡を安堵するというものであった。

 島津は家康との講和に応じた。島津の粘り勝ちである。
毛利輝元らが大幅に減封されたのに対し、島津は全くのお咎め無し。

 島津のような例は後にも先にもない。
関ヶ原の合戦では敗者となった義弘だが、結果としては勝者になった
というべきか。

 義弘のその後だが、こんな逸話がある。
年老いた義弘は床に伏せ、食事もままならないようになっていたが、
食事を取らせる方法が一つだけあったという。

 食膳を義弘の目の前に据え、側近の者が戦場での
ときの声をあげ、陣太鼓を鳴らすと、その声に反応して独力で食事をしたという。
 
 床に伏せた状態でも心は戦場にいた島津義弘の姿は
まさに「武士道精神」也。

島津家の墓

こんな島津義弘とふれあいたい方は↓↓



 
posted by マッシュルーム大好き少年 at 00:03| Comment(0) | TrackBack(0) | ゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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